真面目系クズの頑張ってイキルモン

半年ROMれと言われてから15年経ったのでいい加減発信する。

サラリーマンという生き物になって初めて知ったこと

医療を施すからお医者さん、魚を売るから魚屋さん、じゃあ“サラリーマン”って職業はなにをすんねん?ってのは司馬遼太郎先生だったかしら。(超うろ覚え)

 

ともかく、何も考えずに生きてきた結果気付けばサラリーマンという称号を得ていた私。

田舎出身で実家も自営業だった為、実際に自分がなるまで生のサラリーマンとやらに触れた経験はほぼなく、マスオさんと野原ひろしのイメージしかなかったのが正直なところ。

そんな自分が、サラリーマンになって初めて気付いたことがいくつかあったのでメモ。完全に独断と偏見ですが、これから社会に出る人達の一助になれば。

(どうでもいいけど、野原ひろしさんとは呼ばないけどマスオさんは常にさんづけだよね。これが“キャリア”の差なのか。)

 

・係長って意外とすごい

完全に野原ひろしのせいなんだけど、係長って出来ない人のイメージがあって。いつも上司に叱られているし、しんのすけには万年係長呼ばわりされるし。

だけど、世の中の係長さんたちって新入社員からしたらものすごい出来る人なんだよね。

20代後半から30代の働き盛り、実務もバリバリこなしながら後輩の育成にも携わって。勢いもあるので、なんなら上司に直言してみちゃったり。そこそこ経験を経て、かつマネジメントの一歩手前という事で、実は一番自由に立ち回れるポジションなのかもしれない。

しんのすけは“万年係長”って煽ってるけど、実はコスパを考えるとそれ自体そんなに悪くなったりすることも。

係長までは組合の範疇なので残業代が支給されるけど、管理職になると組合員から外れるので残業代が支払われないケースが一般的。(ガチの法律がどうなっているかは知らん。)

日本式大企業には管理職と言いながらプレイングマネージャーとして走り続ける人が多いので、時間給と責任の重さを考えると、係長で気持ちいいくらい残業する方が健全かつコスパが良かったりする。組織に属する人間として腹括っちゃえば、出世の道を諦めてほどほどに稼ぐのも選択肢としてありっちゃありなのだ。

 

・思ったよりビールを飲まない

サラリーマンといえば華金!ビール!なイメージだけど、大体乾杯の一杯だけで即焼酎やサワーにうつる人が多い。(なぜならおじさんはプリン体が気になるから。)

 

・重役出勤という幻想

これもドラマや映画のイメージで恐縮ですが、偉い人ほど遅く出勤してくるというイメージがあった。

弊職場だけの話かもしれないけど、若手はフレックス制度でのんびり出勤、むしろ管理職が朝早く来てバリバリ働いてるんだよね。ましてや役員クラスになるとまぁ大変。早朝から打ち合わせだ、毎週のように出張だ、夜は接待だっつって、お昼ご飯いつ食べるの?ってくらいギッチギチ。

これも、管理職がプレイングマネージャー化しちゃっていることの弊害かもしれない。

 

・合コン受けする企業に入ったからといってモテるわけではない

高校入ったら彼女作るぞ!大学で一人暮らしして女連れ込むぞ!と息巻いといて結局何も出来なかったお前!会社の肩書きだけでモテると思ってタカくくってるとまた同じ目見るぞ!

 

・結婚になると話は別

これはガチ

 

・“お局さん”ポジションはナメちゃいけない

ドラマとかでいるじゃん、何やってるか分からないけど職場のことを知り尽くしてるようなおば…お姉さん。多分一般職の女性を記号化したキャラクターなんだと思うけど、現実のそのポジションの人は決して舐めちゃいけない。(総合職-一般職という括りへの批判や、女性で語るな!みたいな話はナシ。これはあくまでわたしの所見だ。)

よくある役割分担として多いのが、データ出しとかシステムへの打ち込みみたいな事務作業を一般職の方に任せているパターン。実態として総合職に比べると一般職の方のほうがジョブローテーションが少なく、必然同じ業務へ長年従事する事になりがち。

そうなってくると、単純作業だからと切り出していた業務がやがて属人化し、その人にしか出来ない”匠の技“へと昇華していく。(超絶Excel技巧や、社内インフラの知られざる裏技など)

同じ部署に留まる事で深い人脈も気付かれ、その人脈を駆使しないと進まない仕事ってのも生まれたりして。

ぶっちゃけ、入社10年くらいの若手総合職なんていっくらでも替えが効く。むしろ、陰ながら職場を支え続けだ”匠“のお姉様たちが業務の根幹を担う最重要ポジションだったりするのだ。

(日本の事務系職場のIT化の一つの課題が、こうしたベテランさんたちをどう活かすか?ってことだとも思っている。)

 

・思ったよりゴルフする

未だにコミュニケーションツールとして役立つ。

 

・チャンスは決して平等ではない

今の就活システム、新卒一括採用というやり方だと、どうしても新入社員の質ってのは均質化されてしまう。となると、ぶっちゃけ入社3年くらいはステータスに大きな差はない、と個人的に思う。(もちろん得手不得手はあるが)

初期ステータスが変わらないとなると、あとはどれだけ経験値を積むかで能力差が決まってくるのだが、横並びヨーイドンの日本企業流年功序列スタイルの中ですら、経験を積むチャンスは決して平等ではない。

当然、優秀な奴にはそれだけチャンスが回ってくる。

…のだが、前述の通り若手社員のステータスに大きな優劣はない。となると重視されるのはイメージだ。こいつは見込みがある、育てがいがありそうだ、という“イメージ”によって、序盤のキャリアが左右されかねないのだ。

このイメージってのが厄介で、上司のキャラクターによってどんなイメージを好むかは変わってくるし、職場の年齢構成や業務内容によって求められる資質も異なる。媚び諂えばいいってものでもないし、一方飲みの席でしか築けない関係性ってのも存在する。あまりにも変数が多くて必勝法がないんだけど、そんな時は自分が思う身近な出来る“イメージ”のある人を参考してみるといい。仕事の進め方や人間関係の作り方に、参考になるモノがあるはずだ。

個人的に思う一つの解は、“前向き”である事だ。逆境をチャンスに変える粘り強さ、何でもトライする挑戦心。そんなポジティブなマインドはきっと人の心に響くと思う。

幸い、一般的な日本の会社、特に大きくなればなるほど、ぶっちゃけ若手のアウトプットの質にそこまで期待していない。とにかく前向きに走る続け、イメージ先行でいいから打席に立ちまくる。

そうすれば自然実力は後からついてくるはずだ。

 

 

…という事で、構成もクソもなく片っ端から書き並べてみた。

日本のサラリーマンは、ウェッティな生き物だ。とかく人間関係が重視される。面倒くさいと思う事も多々あるが、色んな人を巻き込んで仕事をするのはすげー楽しいし、ベンチャーにはないリソーセスを使い倒せるというメリットもある。自分もまだまだペーペーの赤ん坊だけど、もうしばらくはサラリーマンライフをエンジョイしようと思う。

 

半年後にサラリーマンとして大海に繰り出さんとしている方々は、とりあえず焼酎の水割りを作れるようになっておくといいんじゃないのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず何か書く事から始めてみようよ

大学を卒業し、そこそこの会社に就職して早数年。

 

ゆとり世代と馬鹿にされつつ、新人として可愛がられてきたのも束の間、いつに間にやら中堅のレッテルを貼られ、後輩の育成なんてものを頼まれたりし始めるお年頃。

 

平々凡々なサラリーマンらしく、一丁前に自己啓発本やらブログやらを読み漁って来たのだが、彼らの言葉は本当に僕たちに向けられていたのだろうか?

自己啓発本とは名ばかりで、そこにあるのは努力が出来る人、工夫が出来る人、行動力のある人達の成功体験期ばかり。

 

こちとらその努力が出来なくて燻っているわけで。一瞬自己啓発ドーピングでやれる気になっても、気付けばダラダラとYouTubeフリースタイルダンジョンを見漁っている、そういう人間なのだ。

 

一時期2ちゃんねるで「真面目系クズ」ってワードが流行ってたけど、僕含めダラダラと会社にしがみついてるサラリーマンは、大なり小なり似たようなメンタリティをもっているはずだ。(古くから大企業とされる会社ほど、こういう人が多い気がする、経験的に。)

 

地頭がよく、要領もいい。地方の進学校からそこそこの大学へ入り、学業はぼちぼちでそれなりに遊び、なんとなーくネームバリューで就職先を選んで。就職後もスキルよりも「立ち回り」で評価される。

地元じゃ神童だったりして、ペーパーテストの類には割と強い。なんだけど血反吐を吐くような努力をした事はなく、人生を賭けて成し遂げたい事も見つからない。そんな感じ。

そこそこ頑張ればそこそこの結果が出るので、必然そこそこの努力しか積み重ねてこず、世間様の敷いたレールに気持ちよく乗って来ただけの人生。

 

昨今の「個の時代」の波に不安を感じつつも、なんだかんだまだ世間的に見ればいいポジションにつけているのでそこまでの危機感もなく。

そんな「外面だけ優等生」達に自己啓発本は本質的に響かない。

なまじ能力があるせいで、どこか人生を舐めているからだ。

 

早晩、そんな舐めた態度が通用しない世界がやってくる。それまでに、何らか態度を改めねばならない。

このブログを、その為の一歩としたい。

社会不適合者でも、超人でも、天才でもない。

「そこそこの優等生」という、よほど面白いモノを生み出せない側の人間として、世に何らかの言葉を発信していく。

ハッキリ言って、出来ないやつの気持ちなんてわからないし、めちゃくちゃ出来るやつの気持ちもわからない。

そんなクソ中途半端で、舐め腐ったポジションからこそ見える世界がきっとあるはずだ。

所詮そんなヤツの宣言なのでいつまで続くか分かんないし、誰に響くかも分からない。マーケティングも戦略もクソもない駄文だけど、

 

とりあえず、何か書く事から始めてみよう。